九州の血をひく酒好きライター 中馬(ちゅうまん)です!
今回は米焼酎好きなら一度は飲んでおきたい熊本の名酒、「球磨焼酎」をご紹介。ガツンと香りの高いものから、女性にも人気なもの、モンドセレクションにて金賞を受賞したものなど、ひと口に「球磨焼酎」と言っても千差万別。
あなたのお気に入りはどれでしょう?オススメの「球磨焼酎」を集めました!
「球磨焼酎」とは?
「球磨焼酎」は、熊本県産の米焼酎であり、厳しい基準をクリアしたものだけが認められる産地呼称の焼酎です。日本で産地呼称が認められているのは、芋を使用した「薩摩焼酎」、麦を使用した「壱岐焼酎」、タイ米を使用した「琉球泡盛」。そして、米を使用した「球磨焼酎」の4種類だけです。

産地呼称を名乗るためには、WHO世界貿易機関が定めた、厳しい基準をクリアしなくてはいけません。「球磨焼酎」に関しても同様。熊本県産の米のみを原料として、人吉(ひとよし)球磨の地下水で仕込んだ もろみ を、人吉球磨で蒸留・瓶詰めしたもの。この条件を1つでも省いてしまうと、「球磨焼酎」とは名乗れません。
産地呼称が認められているお酒と言えば、果実酒のシャンパン、ウイスキーのスコッチ、ワインのボルドーなどなど・・・。どれも母国を飛び出して、世界中で人気のお酒ばかりですね。「球磨焼酎」も、いわば焼酎界の中の人気者。日本が世界に誇る、焼酎の銘柄なのです。
『武者返し』で、球磨焼酎の香ばしさを味わう。
焼酎の主流は、気圧を下げて蒸留する減圧蒸留です。でも、『武者返し』はあえて昔ながらの常圧蒸留で醸造されているんです。熱を加えて、蒸気を集めて蒸留するため、独特な焼酎臭さが残っています。その独特な焼酎の風味や、原料の香りが、焼酎好きにはたまらない! まさに酒飲みのための球磨焼酎なのです。
そんな球磨焼酎の中でも、女性の杜氏が手がける米焼酎として知られる「武者返し」。米のまろやかな甘み、炊き立てを連想させる香ばしい香りは、まるでご飯のおこげのよう! 『武者返し』には小細工なんていりません。ぜひストレートで飲んでみてくださいね。
- 商品名
- 武者返し
- 価格
- 720ml 1,419円 (税込)
- お店
- 寿福酒造場
- 日持ち
- 7日間
一世紀以上にわたって愛される、王道の球磨焼酎『文蔵』。
『文蔵』は球磨焼酎のベストセラー。なんと、一世紀以上にわたって愛されています。
石積みの麹室で作られた、手作りの麹。昔ながらのかめ仕込みと常圧蒸留。すべてにこだわった本格米焼酎です。
特徴は味。球磨焼酎の中でも群をぬいて濃く、まろやかな味なのです。ちびちびとストレートで飲むのもいいけれど、少し温めるかお湯割りにするのが私のオススメ。香りがぐんっと引き立ち、まるで炊き立てのご飯を前にしているかのよう。お腹まで広がるお米の味を堪能できますよ!
- 商品名
- 文蔵
- 価格
- 900ml 1,030円(税込)
- お店
- 木下醸造所
- 日持ち
- 7日間
女性のココロをつかむなら『鳥飼』がオススメ!
人気沸騰中!モンドセレクション’96で、特別金賞を受賞した『鳥飼』です。
ただの球磨焼酎と思って飲んだらビックリします。注いだ瞬間に広がる、トロピカルフルーツのような香りと、25度もあるとは思えない柔らかい味わい。初めて焼酎に挑戦するって方や、女性の方にぜひ飲んでもらいたい! ススッと楽しめてしまうので、飲みすぎには注意です。
- 商品名
- 鳥飼
- 価格
- 720ml 1,890円(税込)
- お店
- 鳥飼酒造
- 日持ち
- 7日間
『六調子」こそ、深みを堪能できる球磨焼酎No.1!
球磨焼酎『六調子』の歴史は、500年も前にさかのぼります! 球磨焼酎の伝統品といっても過言じゃありませんね。『六調子』は特に常圧蒸留と長期熟成にこだわっています。そのため、常圧特有の油の香りを楽しむことができます。
『六調子』の名前は、古くから伝わる民謡からとったもの。なんでも、お祝い事や、宴席など、おめでたい席に欠かせない唄として、広まっていった球磨地方を代表する民謡なんだそうです。
35度とアルコール度数は高めですが、その分体に広がる旨味は球磨焼酎の中でも抜群! 後味は、ほのかにスパイスが効いています。そのピリリとした苦みが全体を引き締めて、より一層、クセになる味に仕上げています。
- 商品名
- 六調子
- 価格
- 720ml 2,350円(税込)
- お店
- 六調子酒造
- 日持ち
- 7日間
熊本の自然と、こだわりをギュッと詰め込んだ「球磨焼酎」。
姿かたちを変えても、やっぱりお米っていいですよね。
ぜひ、球磨焼酎でひと味違うお米のおいしさを、堪能してしまいましょう!