さて、さて、お立会い。最近はお土産売り場に立ち寄ると、必ず目にするのがカレーでござる。そもそもカレーとは、インドの伝統的な料理のひとつでありますが、実はインドにはカレーという食べ物はないらしい。インドの“curry(カリー)”は、そもそもご飯にかけるタレ状のものなのだとか。さらに、“turcarri(ターカリー←タカリではございませんよ…)“は、香りの良いおいしいものって意味だそうで、このふたつの言葉を西洋人が料理名だと勘違いしたことからカレーが生まれたのだとか。
そして、日本に初カレーなるものが上陸したのは幕末の頃。当時の実用英語本「華英通語」「増訂華英通語」の中にも、“Curry(コルリ)”として登場しているというから、カレーはもはや外国のお料理ではなく、日本の伝統的食べ物のひとつだと言っても過言ではございません。
ってことで、今回からお土産カレー巡りをスタート。初回ということもあり、スタンダードなもの(どこが!)を集めてみました。マジにお土産にしても許される味なのか、本当においしいのかと、カレーのパッケージを見てフリーズしているあなた。あなたに変わって、試食をさせていただきますので参考になさってくださいネ。…そして、こんなんあるゾ~なんていう情報はぜひ、ぜひ編集部までお寄せ下さいネ。
和歌山発、実も粒も入ったみかんカレー。
オレンジ色ではないですが、ミカン入りのカレーです。なんでも、タイにはレモン入りのカレーもあるとのこと。ちょっとドキドキしますが、カレーとしては許せる範囲のような気もいたします。

この『小南農園のみかんカレー』は、数十種類もの本格スパイスを贅沢に使い、みかんの果汁と果肉を加えてじっくり丁寧に煮込んだもの。フルーティーでスパイシーな大人のカレーに仕上げたのだとか。

さて、そのお味は、どちらかというとスープカレーです。ミカンの粒、ミカンの実がしっかり入っておりました。まさにミカンジュースがカレーに変身したって感じです。やや甘口ですが、カレーとしてのインパクトは三ツ星級。
- 商品名
- 小南農園のみかんカレー
- 価格
- 648円(税込)
- お店
- 小南農園
- 日持ち
- 未開封で概ね2年
山形発、根強いファンのいるさくらんぼカレー 。
山形を代表する果実といえばサクランボ。フルーツの「小さな恋人」「赤い宝石」とも呼ばれるサクランボがカレーとコラボ。なんと、果実が入ったピンクのカレーは、まろやかで不思議な味わいだとか…。
さて、実際に試食…。ひぇ~、まじにピンクです。なんとも言えない色に、正直ビビリます。サクランボの断片がチラホラと見え隠れ。でも、この味は…なんともクリーミー。カレーというよりもカレー味のホワイトシチューといった感じで、おいしく楽しめました。
- 商品名
- さくらんぼカレー
- 価格
- 648円(税込)
- お店
- 後藤屋
- 日持ち
- 365日(常温)
沖縄らしさ全開!新登場のパイナップルカレー。
沖縄の名護パイン園オリジナルのパイナップルカレー。その名の通り、沖縄のパイナップル果汁とポークがコラボしたカレーです。カレーの製造はあのオキハムさん!味はかなり期待できそうです。
さてさて、そのお味は、なんともマイルド。パイナップルの甘みが濃縮されて溶け込んでいるため、沖縄を感じさせてくれます。サラリとした感じなので、スープとしてもイケます。「カレーにパイナップル」は酢豚にパイナップルと同じぐらい普通でした。よし、次回からおうちカレーにもパイナップルを入れてみよーっと。
- 商品名
- パイナップルカレー
- 価格
- 515 円(税込)
- お店
- 名護パイナップルワイナリー
これも沖縄。なななんとハブカレー!?
あのハブ源酒(35度)をほどよく配合したカレー。 ハブ源酒のアルコール成分は加熱工程ですべて気化し、ハブ酒に含まれている「エキス」のみが使用されているんだそうな。ハブの肉は入っておりませんが、牛肉&動物性エキスは通常のレトルトカレーの倍の量!ハブ源酒に含まれるハブエキス、さらに植物性の13種類のハーブエキスがバランスよくブレンドされております。
実際のお味は、正直今回ご紹介させていただいたカレーの中では、一番普通のカレーに近いような気がいたしました。そして、食べ終わるとなんかちょっと元気になった気に…。そんなカレーです。
- 商品名
- ハブカレー
- 価格
- 500円(税抜)
- お店
- 南都
- 日持ち
- 製造日より730日
高知からは懐かしいあのお肉!
低脂肪でタンパク質が豊富な鯨肉に、繊維質の少ない高知県産のショウガをプラス。昔懐かしい鯨のカレーは、滋味も風味もたっぷりと大人気なのだとか。
さて、お味はと言うと、正直コレは好き嫌いが分かれるかなと。鯨肉を食べたことがある方やお好きな方には絶品ですが、苦手な方は手を出さないほうが無難です。マジに、鯨のお肉がたくさん入っていて独得の風味アリです。ちなみに、給食にも鯨肉が出ていた!という六十歳超えの世代の方にはかなり懐かしい味なのだとか…。

- 商品名
- 土佐のくじらカレー
- 価格
- 540円(税込)
- お店
- 四國建商
- 日持ち
- 未開封で概ね2年
愛知の味噌が、うどんじゃなくてカレーに!
愛知県名産“カクキュー”の八丁味噌を使用。素材、味、健康にこだわった料理旅館「呑龍」にて、35年前に生まれたカレーです。その歴史を紐解けば、カクキュー八丁味噌を使った名物「茄子の肉味噌田楽」の鍋底の味噌がもったいないと、大女将がまかないのカレーに入れたところから始まるんだそうです!その味が好評だったので、味噌の量や味を調整して、試行錯誤を重ねて誕生。新聞、雑誌、TVなど、メディアにたくさん取り上げられています。
さてさて、どんなお味かというと、とっても濃厚で、ホテルの高級カレーって感じがしました。味噌のコクがカレーの風味をグンとひき立て、おいしさグレードアップ。カレーに味噌…なんかダイジョウブかなぁ~と思ってしまいますが、かなりグッドな仕上がりです。2011・2012年モンドセレクションを連続受賞したという事実に、食べて納得です。
- 商品名
- 料理旅館呑龍の味噌カレー
- 価格
- 410円(税込)
- お店
- 呑龍
- 日持ち
- 365日
レトルトカレーの中ではかなり有名!
今回ご紹介したカレーの中で一番インパクトがあるのがコレ。箱の中にはマリンブルーとホワイトのカレーが二種類。ドキドキしながら袋を開けると、マジにマリンブルーのカレーでした。この色には、とにかく驚きます。
なんでも、オホーツク海の青さと、海面に浮かぶ白い流氷の景色に魅せられた、料理長マクスード・アラムが、「何とかこの海をカレーで表現できないものか」と試行錯誤して完成したのだとか…。さて、さてお味は?

ブルーのカレーは本格的なインドカレー風。同じくホワイトカレーも当たり前ですが、カレーの味がしっかりしました。それも、高級インド料理店で食べたカレーの味が…。カレー好きなら一度は食べてみたい、食べる価値あるカレーです。しかし、どうやってこの色を…と、疑問になってしまいますが。
- 商品名
- オホーツク流氷カレー
- 価格
- 655円(税抜き)
- お店
- ベル食品
- 日持ち
- 未開封で製造日から1年
テレビやメディアでも評判になっているご当地カレー。ご当地カレーは日本全国に存在し、今や町おこし、村おこしにも、なくてはならないものなのだとか…。カキ、ハッサク、ブルベリー、イチゴ、メロンなどなど。「コレってどんな味?」と思う食材とカレーのコラボは、まだまだたくさんありますので、またご紹介させていただきますネ。