
以前の記事で紹介した『甘さ控えめお野菜ジャム』。実は、お野菜ジャムの販売員さんから「料理の調味料としても使えますよ」というお話を伺っていました。えっ、お野菜ジャムで料理ができるの……? すると、「都内で試食販売をします!」とのご連絡が!
ということで、レシピを聞きに都内にある『日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)』へお邪魔してきました。

日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)
お野菜ジャムのレシピを教えてくれたのは、東栄産業株式会社 食品部 企画室長 佐合さかえさん。

それでは、今回伺ったレシピをたくさんご紹介します!
トマトのジャム+オリーブオイルで一気にイタリアン
以前の記事でもご紹介した、トマトのジャム。

佐合さん「トマトのジャムは味のアクセントにお塩が合います。トマトジャムにオリーブオイルとお塩をかけると、とても美味しいソースに変身します。もしあれば、ブロッコリースプラウトも添えるといいですよ。」

実はこのトマトのジャム、な、なんと1瓶(180g)に 1kg分ものトマトが入っているんです。たしかに少量でもかなり凝縮されたトマト!感。
佐合さん「トマトやニンジンのジャムは、寿司酢とオリーブオイルでミックスしてドレッシングにすると、お野菜がたくさん食べられますよ。」
なるほど、少し甘めのドレッシングだと子供にも受けそう。
枝豆ジャムと牛乳で、コクたっぷりのドリンク
続いて、枝豆ジャムを使ったドリンクレシピ。

佐合さん「枝豆のジャムは、牛乳で割って枝豆のミルクシェイクにするのがおすすめです。」

ゴクゴク……あっ、こ、これは!
牛乳のマイルド感と枝豆のコクがとても合う!さらに、枝豆のジャムではあるけれど、甘みはほどよく抑えられています。
また、牛乳とスープストック(コンソメと塩コショウ)を合わせれば簡単スープの完成。また、かぼちゃのジャムもスープに合うのだとか。
佐合さん「枝豆のスープは冷やしていただくと、レストランのコース料理に出てくるようなお豆の冷製スープになります。ちょっと飲みすぎちゃったときの朝にもいいですよ(笑)。」
枝豆には、女性に嬉しい成分『イソフラボン』が含まれているのも大きなポイントですね。
ダントツのリピ率!生姜のジャムは万能調味料
続いて、リピート率ナンバーワンの生姜ジャムを使ったレシピ。

佐合さん「生姜のジャムを醤油とお酒で割ったものに、お肉やお魚をちょっと漬け込んでいただくと、しょうが焼きのタレになります。」
なるほど、生姜ジャムでしょうが焼き!生姜ジャムを使えば生姜をすりおろす必要がなく、みりんの照りの効果もあるんですね。それは非常に便利。
また乳製品との相性もよく、バタートーストで食べるととっても美味しいとのこと。
佐合さん「バターの塩気がジャムとマッチして化学反応を起こす感じです。私はこれが超絶タイプです!(笑)」
噂によると、豚汁におろししょうがを入れる方もいるそうで(なにそれおいしそう)。そんな方にもこの生姜のジャムがおススメだそうです。
佐合さん「生姜の他にりんごとハチミツが入っているので、コクが出てとっても豚汁に合いますよ。」
この生姜ジャム、生姜独特の辛みがしっかり感じられて、いい意味で『マイルドになっていない』ので、本当にそのまま『生姜』。料理のほかに、焼酎やウイスキーに入れる方もいらっしゃるようで、男性ファンも多いのだとか。料理、お酒、トーストなど汎用性が高いこの生姜ジャムは、野菜ジャムの中でもリピート率が一番高いそうです。
柚子のジャムで甘辛ママレード煮
佐合さん「チキンの手羽中をめんつゆで煮て、最後に柚子ジャムを大さじ1入れるだけで、あっという間にチキンのママレード煮が完成です。」
香り豊かで甘辛いチキン、これは絶対お酒やごはんが進む味だ~。
野菜のジャムは忙しい主婦の味方
佐合さん「パン、ヨーグルトだけに使うジャムだと必需品としては弱いので、ジャムが無くなったから買い足そう!と思ってもらうには何が必要かなと思ったら、やっぱり普段のお料理に使っていただくレシピかなと思って。」

天然のジャムを作った後に、どうしたらリピートして使ってもらえるかいろいろ考えたそうです。佐合さんご自身、働く主婦。「帰ってきて食事の支度をするときに、このジャムを使ってすぐ作れるものができたらいいな」と思い、レシピをいろいろ考えたそうです。
佐合さん「醤油やお味噌が無くなったら買い足しますよね。それと同じように、「枝豆ジャムが無くなったから買い足そう」というように、調味料のラインの最後にのせてもらいたいと思っています。」
ジャムの概念に囚われない、アレンジの効いたレシピをたくさん教えていただきました。
今回は果物ジャムも紹介します
東栄産業さんは、野菜のジャムだけではなく果物のジャムもつくっています。せっかくなので果物ジャムについても、美味しい食べ方を教えていただきました!

果実がゴロンゴロン!あかつき桃のジャム
福島を代表する「あかつき桃」というちょっと大きめの桃で作ったジャム。桃と水あめだけで作られており、大きくカットした桃がゴロンゴロンと入っていて、とってもボリューミー。

佐合さん「ゼリーのようなジャムです。果実が大ぶりなのでご試食にも当たりはずれがあって、ゼリーだけになってしまってしまうこともあるんです(笑)。」
是非とも「ゴロンとした実の部分」を試食させてください!とお願いした桃ジャムは、桃そのものを食べている!という感じ。これ単体でもじゅうぶんデザートになります。アイスやパンケーキに添えたら、スペシャル感がぐんと上がりますね。
これからの季節に嬉しい梅ジャム
こちらの梅ジャムは、完熟梅と水あめだけで作られた甘酸っぱいさわやかなジャム。

佐合さん「こちらの梅ジャムは、炭酸水で割って梅スカッシュ!これがオススメです。」

また、水で割ったあと塩をひとつまみ入れると、夏場にぴったりなドリンクの完成です。炭酸系の日本酒に入れたり、焼酎で割ったりするのもよさそう。幅広く使えそうなジャムですね。
りんごのジャムもお料理に
こちらのりんごジャムは、りんごの角切りがザクザク入っている珍しいジャムです。

佐合さん「先ほどの生姜ジャムとミックスしてポークソテーに合わせると、超絶おいしいポークアップルジンジャーになります!」
なるほどジャムとジャムの合わせ技、そういうのもあるのか…。想像以上のレシピをいただきました!
ジャムの王道!ブルーベリージャム
こちらのブルーベリージャムは、ブルーベリーと水あめとレモンだけで作られています。

実がつぶれずに入っているため果実感を感じる贅沢な食感で、濃厚なお味。クリームチーズと合わせるのがオススメだそうです。クラッカーに乗せたり、スイーツ系サンドウィッチにするとおいしそうですね。
今後の新作の予定は?
今後の新作について伺ってみました。
佐合さん「新作というわけではありませんが、今となっては「幻のジャム」となっているものがあります。「みしらず柿」という会津の献上柿(天皇家へ献上される柿)で作ったジャムがあるのですが、会津のお土産として大変好評で……あっという間に完売してしまったのです。」
なんということでしょう、幻の柿のジャムが存在していたとは……。ひょっとすると今年の柿の出来次第では店頭に並ぶかもしれませんね。
佐合さん「ほかにも果物のジャムをいくつか考えているのですが、まだ内緒です(笑)。」
ニューアイテム、非常にたのしみです。新しい商品が出る際には絶対教えてくださいね!
今回紹介したジャムは、地元福島のほか都内のアンテナショップでも購入できます。一度食べてみて、オリジナルの使い方を考えてみるのも楽しいですよ。

アンテナショップ:日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)
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