6月中旬から夏の終わりにかけて、目にするのが金魚の文様です。金魚は室町時代に中国より伝来し、江戸時代には養殖がスタート。庶民に広まったのは、江戸時代中期とされています。江戸時代には、天井にとりつけたガラス製の大きな水槽の中に金魚を泳がせ、下から眺めて暑気払いもされていたのだとか。
この金魚文は、見た目が涼しそうというだけではなく、金運アップになるとされています。これは、中国では魚は「余」と書いて〈ユイ〉。金魚は、中国で“お金が余るほどある豊かな状態”を意味する「金余」と同じ発音なので、金魚の文様はお金を呼び込む文様のひとつとされています。
この世はお金がすべてじゃないけど、あって困るものでもない。金運に恵まれたいなんて思っているなら、この夏は金魚尽くしを楽しむのもいいかも知れませんネ。
4種類のゼリーが嬉しい! 『涼の晴風』。
京の雅を和菓子に託して290有余年。守り続けた伝統の味で知られているのが笹屋伊織。有職菓子司として京都御所や神社仏閣、茶道家元のご用命を承る老舗のひとつです。
そんな老舗が涼を届けるために、夏を彩る型をくりぬき、ゼリーに。果物の薫りが爽やかな涼風生菓子に仕上がっています。暑気払いのお届けものとしてもピッタリ。
- 商品名
- 生菓子 涼の晴風
- 価格
- 4個入り 1,000円(税別)
- お店
- 笹屋伊織
- 日持ち
- 製造日から60日
目で舌で涼を感じる、『金魚すくい』。
ゼリーの中に2匹の金魚がゆらりと泳ぐ、目にも涼やかなお菓子。ゼリーはレモン風味、赤と黒の金魚は羊羹でできていて、冷たく冷やせば喉の奥まで、ツルントロン。江戸時代の金魚売りの声も聞こえてきそう。夏バテ気味の方へのお見舞いとしてお持ちするのもオススメ。
- 商品名
- 金魚すくい
- 価格
- 270円(税込)
- お店
- 日本橋屋長兵衛
- 日持ち
- 製造日から30日程度
レースの金魚鉢に、パケ買い必至。
夏を知らせるかのように源 吉兆庵の店頭に並んでいたのが、この『金魚』。フランスのヴェルサイユ産のフレーバーで香りづけされた和風ゼリーは、高級感もたっぷり。原材料に寒天だけではなく、コンニャク粉を加えられているので独特の口当たり。目に嬉しい、喉越しに優しいこの夏オススメの生菓子です。
- 商品名
- 生菓子/金魚
- 価格
- 5個入り 2,000円(税込)
- お店
- 源 吉兆庵
- 日持ち
- 製造日から30日程度
スッキリ辛口のお酒もあります。
「思わずキレイ、カワイイ!」と手にしたのがコレ。ボトルに金魚の絵が描かれているお酒です。実はこのデザインボトルは、金魚だけでなく、春の桜、秋の月、冬の白うさぎという四季のデザインもあるのだとか。

お酒は、原料米に酒造好適米とされる”五百万石”と”日本晴”が使われた純米吟醸酒。アルコール度数 は 12度~13度のスッキリ辛口。穏やかな香りと米の旨味の活きた味わいが魅力です。

- 商品名
- 夏の戯れ
- 価格
- 479円(税込)
- お店
- 招德酒造
日本の夏は暑い! 今のようにエアコンがなかった時代には、夏の暑さを忘れるために、文様を通して涼しさを感じる工夫をしていたのだとか。金魚の文様もそのひとつです。ちなみに、雪に関する文様も涼を呼ぶとして、夏場には多く使われていますよ。
また、開運に役立つ可愛い文様を見つけたらご紹介させていただきます。