おみやげーと|あげたくなる「お土産、手土産」が見つかる!
番外編 日本酒に恋して自分に惚れて 北九州酒蔵訪問記<前編>

番外編 日本酒に恋して自分に惚れて 北九州酒蔵訪問記<前編>


王子、おみやげーとに出る
こんにちは。はじめまして。今回おみやげーと初の番外編を担当するのは…
私です

どうですか?この見目麗しく人々を魅了する罪作りな存在っっ!
どうぞ皆さま「王子」とお呼びください。以後お見知りおきを。

…そもそも何故つのっち編集長ではなく僕がこうして記事を書いているかというと…。
とにかくおみやげーとに出てみたかったんです。それだけです。

ただ特集記事を読んでくださっている皆さんも、そろそろ写真の大半がおじさんばかりの特集記事は食傷気味ではないですか?
一度僕のような見目麗しき者を箸休めとして挟むのも良いでしょう。

そんな感じで今回はこの僕が勝手に進めてまいります。
番外編といえどおみやげーと特集記事の慣例に倣ってまずは取材前の前段、イントロダクションから。

誰よりも目立つためには
(目立ちたい…!)

入社して5年、仕事の9割はパソコンのモニターとにらめっこをしている日々の中、幼い頃より人々から視線を集めていた王子はいよいよ我慢の限界を迎えました。

(ダメだ…人々の視線があまりにも足りない!)

いっそ露出狂にでも…。と本能と理性の天秤がダメな方向へ傾きかけていた中、一筋の光明を見出します。

(そういえば視線を集めるのにとっておきの場所が…)

そうです。それがおみやげーとです。
何万もの視線を一気に集められるおみやげーとに目をつけた王子。

(人々の前であんなに自分を晒せるのはさぞ快感でしょうね…)

ただし、おみやげーとは王子の所属とは全く異なる部署が運営していて、ボスのつのっち編集長とはこれまで挨拶程度に一言二言会話した程度。
いくら見目麗しい王子とはいえ、そもそもこれまでの業務と関係すら無いおみやげーとに記事を出すのはかなり難易度が高く…。
残念だけど諦めて脱ぐしかないか。まずは社内で…。と考えていたある日。

(一体なんだこの記事は…!!)

そこには相も変わらず楽しそうに旅行取材するつのっち編集長と、よく見知った顔が…。
…ドンパっち!
記事の中でドンパっちと呼ばれる彼は僕の後輩で、ついこの間までは「先輩、先輩」と慕ってくれていた実にさわやかで気持ちの良い少しアホな青年。
そんな彼が前振りも無くこんなあっさり登場したことに対して、王子の頭には驚きと疑問が湧き上がります。

「彼より見目麗しくユーモアのある僕こそ出てしかるべきでは?」

善は急げと、早速つのっち編集長に王子プレゼンツの企画を提案してみることに。
社内間だしアポとか取らないで良いですよね。ひとまずおみやげーと編集部のオフィスへ突撃してみます。
ところどころの会話は省略して…

おみやげーとに記事を出させてください。
君は王子君だよね?いきなりどうしたの?紹介したいお土産があるとか?
いえ、紹介したいのは「僕」です。
え?ごめんちょっと意味が分からないんだけど。
分かりませんか?お土産じゃなくて僕の紹介記事です。多分イケると思いますよ。イケメンだけに。
…一体君は何がしたいの?
ですから僕の記事を出したいんです。
…(また変なのが来ちゃったな…)で、冗談はともかく何がしたいの?
ですから僕が記事になりたいんです!

~以下、この問答で10分以上
とにかく記事に出たい王子と、突然の来訪者が突拍子も無い提案をしてきて戸惑うつのっちのカオスな状態でした。

王子君の気持ちは分かったけど、やっぱりお土産紹介じゃないならちょっと。
なんでですか?最近の特集記事はお土産関係無くなっているじゃないですか。
(ぐっ、イタイとこ突くな…)た、たしかにそうだけど…あのね王子君、私たちはお土産を間口にその土地の魅力、 実際に足を運んでそこでしか出会えない方達との交流も含めてお土産話として読んでくださる皆さんに楽しんでもらうことを目的としているんだよ。 だから今回はちょっと。
そうですか…。
勢いでイケると踏んでいた分、つのっちのマジメな回答に納得するしかない王子。
(やっぱりダメか…)と諦めかけたその時。

やらせてみればいいんじゃない?
ヒゲメガネさん!
(最悪のタイミングで変なのがもう一人増えたー!)

一体いつから話を聞いていたのか、ヒゲメガネはボソッと一言だけ残してまたどこかに行ってしまいます。

…(ヒゲメガネ…今度は一体何を企んで…?)
まぁまぁ、ヒゲメガネさんもそう言ってることですから…ね?
(そして君は何故急に上から目線…)いや記事を書くってそんな簡単じゃないんd…
大丈夫です。だってこの僕ですよ?それに作文は得意ですから。
いやちょっと相変わらず意味が分からないんだけど…。
そういうことなんで、後は勝手にやりますからどんと任せてください!

ヒゲメガネの謎の一言により、無事に記事掲載許可を貰った(と思い込んでいる)王子は満足げにその場を去ります。

(大変なことになったぞ…)

美しい僕に見合うテーマはあるのでしょうか
意外とあっさり許可を貰った(と思い込んでいる)王子。
ただ、つのっち編集長の言っていた言葉がどうもひっかかります。

「その土地の魅力」「実際に足を運んで」「お土産話として」

(それはボクという魅力的な主役の登場より大事なことなのだろうか…?)
頭を悩ませ、オフィスの廊下をウロウロしていた王子の前に、丁度いい人物が。

そうだ、彼が居るじゃないか!一度おみやげーとに出ているし、つのっち編集長やヒゲメガネの近くで仕事をしている手前、きっと色々と勉強しているでしょう。
それとなくドンパっちに伺いをたてることにします。

ごきげんよう、ドンパっち。最近なんだか調子が良いみたいだね。
王子さんじゃないっすか!お疲れ様っす!絶好調っす!!
(相変わらずウザいくらいに元気だな、もう少しこの僕のように落ち着きをもてないのか?)

この前の記事も中々面白かったよ。あれは誰が企画したの?
あれっすか!あれはつのっちさんかヒゲメガネさんっすね!俺もよく分からないっす!
こんなのが労せずサラッとおみやげーとに出てしまうなんて…一体おみやげーとを何だと思ってるんだ。
お前の遊び場じゃないんだぞ。
と喉まで出掛かった台詞をグッと押さえる王子。

そっか。でもわざわざ群馬までよく足を運んだね。
群馬好きっすから!それにつのっち編集長やヒゲメガネさんと居ると勉強になるっす!
わざわざ群馬に付いていって、ブレイクダンスの話題を持ち出してあんなキメ写真とるわりに随分と謙虚ですね。
後輩に対して醜い嫉妬心をメラメラと燃やしつつ、王子の抱えるモヤモヤをぶつけてみます。

でも車取りに行っただけでしょ?わざわざ現地に行く必要も無いような。
そうですかね?皆さんに大好きな地元の魅力を紹介できたし、俺は行ってよかったっす!
それにこの気持ち、記事を通して皆で共有できたら嬉しいっす!
笑顔でそう答える彼の目には一点の曇りも無く。
純粋な心の持ち主なのか、ただ頭が空っぽなだけなのか。

(大好きなものの魅力か…)

王子も大好きなものが2つあります。それは「自分」と「日本酒」です。
歴史的伝統的で高貴。全世界で多くの人々を魅了し、並行複発酵という世界でも類をみない複雑な製法から造り上げる透明で繊細な美しいお酒。
日本酒についてなら軽く一夜を語り明かす自信があります。

日本酒は本当に素晴らしいです。…僕の次に。

そうです!決めました。記事で取り上げるのは日本酒にしましょう。
ドンパっちに気付かされた感があるのは癪ですが、「自分のおすすめを誰かと共有したい」その気持ちを少し知ってみたくなりました。

(テーマが決まったからにはムダ話の時間も惜しい。次は写真の撮りかただな)


けど、そう簡単ではないっすよね…ってあれ?王子さんが居ない…。

カメラ写りなら任せてください
テーマが日本酒に決まったところで、次は大事な写真の撮りかたです。
写真をうまく撮ることを意識したことはありませんが、写真にうまく写るのは得意なのできっと同じようなものでしょう。
写真撮影は余裕だな。と王子は一人笑みをこぼします。

念のためヒゲメガネにさりげなくアドバイスをもらっておくことに。

ヒゲメガネさんヒゲメガネさん、写真撮影って難しいですか?
撮影?んなもんコレ(スマホ)で余裕だよ。
(そっか、余裕ならいっか)そうですよね!ありがとうございます。

どうやら撮影は余裕なようです。
よく分からないけど、ヒゲメガネさんもそう言っていますし大丈夫です。

試しにスマホで撮ってみました。

んー、イマイチですね。
まぁ僕の魅力があれば、現地で写真が上手そうな女性に撮ってもらうことも容易いでしょう。
あとは記事の書き方ですね。これは大丈夫です。子供の頃から作文得意だったので。
小さい頃から作文は得意なほうでした
文章については王子、それなりの自信があります。
中学生の頃に大人も子供も応募できる地元の市の標語コンクールで最優秀賞をとった輝かしい記憶が今でも思い出されます。
(ネタ良し、カメラ良し、文章良し、顔面良し、スタイル良し…完璧だ)

念のためつのっち編集長にさりげなく聞いてみることに。

どうも、つのっち編集長。
王子君…!(また来ちゃったよ…早めに帰ってくれないかな…)
つのっち編集長の記事は毎回面白くてすごいです。どうやって書いているんですか?
王子君…!(おっ!なかなか分かるじゃないか。意外と良い青年だな)
記事の書き方だっけ?それなら…。
ここからつのっち編集長の苦労話や記事の推敲について真面目トークが15分程。
正直説明をほとんど聞いていませんでしたが、作文の得意な僕なら大丈夫そうです。

…であるからして、こんな感じで書けるようになったらおみやげーとに載せてあげてもいいよ。
(あれ今、正式に許可くれた?ならもういっか)勉強になりました!ありがとうございます!
うん、もう大丈夫?また分からないことあったらおいで。
(つのっち編集長、優しかったな。本当は期待してくれているんだろうな)

王子はますますやる気を募らせます。
一方、久々に人から面と向かって褒めてもらって満足げなつのっち。王子の背中を優しく見送った後、猛烈な違和感が訪れます。



…やってしまった!(つい載せてあげるって言っちゃったよ!)


既に賽は投げられました。王子はちゃくちゃくと準備を進めます。
そして数日後…。
王子in小倉
例の酒蔵に無事取材許可を頂き、小倉に来てみました。案外何とかなるもんですね。
まずは小倉到着記念に写真を撮りたいのですが、自撮りだと背景が上手く収まらず。

(だれかに撮ってもらおっと)

あの…すみません。ちょっといいですか?
はい?
ちょっとコレ(スマホ)を持っていていただいて…。
すたすたと納得するポジションについて両手を広げる王子。

どうぞ今です!
えっ?
シャッターです!小倉駅も写るようにお願いしますね!
あぁ写真ですか。
小倉駅前にてパシャっと撮って頂いた一枚
ありがとうございます。
いえいえ、何かと思いました。
中々いい写真を撮りますね。…そうだ、この写真要ります?
え…結構です。
撮影協力のほんの御礼のつもりでしたが…あっさり断るとは実に謙虚な方ですね。
そんな小倉市民の謙虚さに感心しつつ、取材まではまだ少し時間がありました。

(ちょっと自撮りの練習っと…)

パシャリ

隣の人が不思議そうに僕を見ていましたが、写真はバッチリです。
さていよいよ酒蔵へ向かいます。
いざ溝上酒造!
今回、快く取材許可を下さったのは北九州市にある「溝上酒造」様です。
以前、趣味で各地の酒蔵巡りを行っていた中で王子が見つけた最高に魅力的な酒蔵です。
いらっしゃい
今日はよろしくお願いします!
優しい笑顔で出迎えてくださる溝上社長。


長くなってしまいましたが、前編はここまでです。しっかり僕の魅力が詰まった素晴らしい作文でしたね。
王子は表現力もさることながら速筆なので、後編もすぐにお届けできます。

後編ではいよいよ蔵元杜氏の溝上社長に直撃インタビューしていきます!
修行0年で杜氏に?実はロックな一面も?
知られざる職人の姿を皆様にお伝えするためマジメに取材をしてきましたので、是非是非後編もお楽しみにしていただけますと幸いです。

それではまたお会いしましょう。チャオ!

この下にスクロールしていくと…
王子が隠れて撮影した…?

あの人の油断している姿が…
完全に油断していますね
この白文字の文章も編集長にはバレていないハズです…

そもそも見てくださった方の中でこの文章に気付く人は居るのかな…
誰にも気付かれなかったら…寂しいですね。

おみやげーとのTwitterとかFacebookで誰からも「見つけたよ」って報告なかったら…





どっかでネタバレしよう…。





そろそろ見えてくるはずです。
つのっち編集長の油断した姿が!


一方その頃、何も知らないつのっち編集長は…